万国博覧会は最先端の科学や技術の粋を集めて開催される、世界最大の国際博覧会です。美術もまた、国を代表する先進的な技術だと考えられていた近代には、先の時代の作家たちや現役の日本画家たちの意欲作を、国主導で積極的に出品しました。1900年のパリ万国博覧会で、日本画家としてただ一人金メダルを獲得した大橋翠石をはじめ、錚々たるメンバーの画家たちが日本の威信をかけて意欲的に制作し、賞に輝きました。彼らの作品は貴重な外貨獲得のためにそのまま販売され、現存しているものはほとんどありません。しかし、万博出品作に注がれた画家たちの熱情と画技は、他の作品にも宿っているもの。本展では、万博という特別な機会に、自身の芸術で国際的な場に挑んだ画家たちの名品の数々で、関西で万博が開催される記念の年を彩ります。
- 日程
- 2025年7月19日(土)~9月28日(日)
前期:7月19日(土)~8月25日(月)
後期:8月27日(水)~9月28日(日)
10:00~17:00(受付終了16:30)
- 料金
- 福田美術館1,500円、嵯峨嵐山文華館1,000円、二館共通券2,300円
- 電話
- 福田美術館075-863-0606、嵯峨嵐山文華館075-882-1111
- 休館日
- 8月5日(火)・26日(火)、9月9日(火)・18日(木)※9月18日(木)は嵯峨嵐山文華館のみ